2013年10月7日月曜日
倭姫命世記:倭姫命薨去
『伊勢神宮』
遷宮
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『倭姫命世記:倭姫命薨去』
天皇の即位二十三年[己未]二月、
倭姫命、宮人及物部八十氏等を召し集ひて、宣はく、
「神主部・物忌等諸、聞け。吾久代、太神託して宣ひましましき。
『心神は則ち天地の本基、身体は則ち五行の化生なり、
肆に元を元とて元初に入り、本を本とて本心に任せよ。
神は垂るるに祈躊を以ちて先と為す。
冥は加ふるに正直を以ちて本と為せり。
夫、尊天事地、崇神敬祖、則、不絶宗廟、経綸天業、
また屏仏法息、神祇を再拝して奉れ。
日月四洲を廻り、六合を照すと雖ど、須く正直の頂を照すべし』と、
詔命ふこと明らけし。己専如在礼、朝廷を祈奉らば、
天下泰平して、四民安然ならむ」と、
布告訖りて、自ら尾上山峯に退りて石隠り坐しぬ。
一書曰、倭姫皇女は垂仁天皇の第二女也。
生て貌容甚麗、幼て聡明叡知、意は貞潔、神明に通じ給へり。
故、皇御孫尊の杖代と為て皇太神を頂き奉る、
美和の御諸宮より発ち給ひて、願ぎ給ふ国を求ぎ奉りき。
垂仁天皇の二十五年[丙辰]春三月、
伊勢の百船度会国の玉綴伊蘇国仁入り座す。
即ち神服織社を建て、太神の御服を織らしむ、
麻続機殿神服社、
是なり〔此処より始在、伊雑宮と号ふ〕。
然後、神の誨の随に神籬を造り建つ。
丁巳年冬十月甲子、
五十鈴川上の後に遷し奉る、
清麗膏地を覓めて、
和妙の機殿を五十鈴の川上の側に興し、倭姫命を居らしむ。
時に天棚機姫神に太神の和妙御衣を織らしめ給へり。
是の名を礒宮と号ふ。
爰に巻向日代宮の御宇、
日本建尊、比々羅木の八尋桙根を以ちて皇太神宮に献奉る。
即ち倭姫皇女、彼の桙根は緋嚢に納めて、皇太神の貴財と為て、
八尋機殿〔円方横殿、是也〕に隠伏て、
皇太神の御霊と為て崇奉り祭る。
天機姫神の裔 八千々姫命をして、
毎年夏四月・秋九月に神服を織らしめ、以ちて神明に供ふ。
故、神衣祭と曰ふ也。
惣て此の御世に、神地神戸を定め、天神地祇を崇め祭る。
年中の神態は蓋し是の時より始む。
大泊瀬稚武天皇の御宇に至り、自ら退りて薨りぬ。
時に倭姫皇女、大神主物忌等に託宣く、
「天照太神は、日月と共にして寓内に照臨給へり。
豊受太神は、天地と共にして、国家を守幸給へり。
故、則ち天皇の御宇に、二柱霊尊、神風の地を訪ひ、
重浪の国を尋ねて、天降り鎮坐し給へり。
凡そ伊勢二所皇太神宮は、
則ち伊弉諾・伊弉冉尊の崇めたまふ神、
宗廟社稷の神、惟れ群神の宗、惟れ百王の祖なり。
尊く二と無し。
自余の諸神は、乃ち子、乃ち臣、孰か能へて抗べむや」と詔ふ。
吾聞く、
大日本国は神国なり、神明の加被に依りて、
国家の安全を得、国家の尊崇に依りて、
神明の霊威を増す、肆に祭神の礼、
神主祝部を以ちて其の斎主と為、
茲に因りて大若子命、弟若子命、同じく殿内に侍りて、
善く防護と為、国家を祈奉れば、宝詐の隆、当に与天壌無窮矣。
亦聞く、夫れ悉地は則ち心より生ず。意は則ち信心より顕る。
神明利益を蒙る事は、信力の厚薄に依となり。
天下四方国の人夫等に至るまで、斎敬ひ奉れ。
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