2014年6月30日月曜日

旧約聖書 創世記第2章 エデンの園


 古代史ブログ講座

 《古代史ブログ講座》ヘブライ・イスラエルの語義と祝祭
  出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 旧約聖書 創世記第2章〔日本聖書刊行会、新改版〕

 10 一つの川がこの園を潤すため、エデンから出ており、

   そこから分れて、四つの源となっていた。 

 11 第一のものの名はピション。それはハビラの全土を

   巡って流れる。そこには金があった。

 12 その地の金は良質で、

   またそこはベドラハとしまめのうもあった。

 13 第二の川の名はギホン。それはクシュの全土を巡って流れる。

 14 第三の川の名はティグリス。それはアシュルの東を流れる。

   第四の川、それはユフラテスである。

 旧約聖書 創世記 2-10~14

 "The BIBLE revised stanndardversion A.D.1611

   American  Biblic society, New York "

 10 And a river went out of É'den to water the garden; and 

   from thence it was parted, and became four heads.

  11 The name of the first is Piśŏn: that is it which 

     compasseth the whole land of Hăvi-läh, where there is gold;

  12 and the gold of that land is good: there is bdellium and 

     the onyx stone.

  13 And the name of the second river is Gi'hon: the same is it 

     that compasseth the whole land of Ethiopia/Cush.

  14 And the name of the third river is Hid'dē-kěl: that is it 

     which goeth in front of Assyria. And the fourth river is 

     the Eū-phrā'tes.

 A.D.1952 Revised in ~

 10 A river flowed out of Eden to water the garden; and there 

     it divided and became four rivers. 

  11 The name of the first is Pishon; it is the one which 

     flows around the whole land of Havi'lah, where there is 

     gold;

  12 and the gold of that land is good; bdellium and the onyx 

     stone are there.

  13 The name of the second river is Gihon; it is the one which 

     flows around the whole land of Cush.

  14  And the name of the third river is Tigris, which flows 

      east  of Assyria.

      And the fourth river is  Euphra'tes. 


 Cush:

 (ger.)Küster 聖物保安係 ②寺男、役僧

    Kustos 監督者、(図書館の)司書、(博物館の)館長、

       (カトリック・フランシシコ会の属管区長)

 (Eng.)coach 教える、訓練する、監督

  神の行政官 en(シュメル語)最高神官、支配者、主を意味する、

        初期のシュメルの都市国:特にウルク、

        支配者によって使われた

        ensi(シュメル語)シュメル語の称号で、

          いくつかの都市国家の支配者たちが用いた

 ◎kussh アッシリア語 

 王座:ニムルド/Nimrod(旧約):ニヌルタ神Nimurud(Kussh神の息子)

    ニムルドの遺跡(カルフの遺跡:ニムルド神殿)
 
 Kussh=en,ensi
    
 

2014年6月29日日曜日

レビの子孫-大司祭の系譜


 古代史ブログ講座
 牧師の書斎

 《古代史ブログ講座》ヘブライ・イスラエルの語義と祝祭

 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 『ガドの子孫|レビの子孫-大祭司の系譜)』

 ウィキペディアによれば、

 『歴代誌』

 (れきだいし, ヘブライ語: דברי הימים‎ Dibhrēy hayYāmīm 

  ディブレー・ハイ=ヤーミーム、英: Books of Chronicles)は

 旧約聖書におさめられたユダヤの歴史書。

 歴代誌という書名は聖書の日本語訳者によって様々に表記され、

 歴代志[1]、

 歴代史[2]、

 歴代の書[3]、

 歴代誌略[4]などとも表記される。

 2巻に分かれており、ダビデの死までが書かれた巻は

 上や第一、第一巻などと呼ばれ、

 バビロン捕囚までが書かれた巻は下や第二、第二巻などと呼ばれる。

 『サムエル記』『列王記』と内容が重複している。

 ユダヤ教では「預言書」でなく「諸書」の1つになっている[5]。

 キリスト教では歴史書として『列王記』と同列に扱われ、

 その後におさめられている。

 『歴代誌』(ラテン語:Chronica)

 という題名はヒエロニムスが初めて使用したものである。

 ギリシア語聖書では『パレレイポメナ』

 (省略されたもの)というタイトルがついていて、

 『列王記』などの歴史書の補足という意味合いをもたされている。

 この書物の原作者は、

 伝統的にエズラであると伝えられている。

 文体や記述法が似通っているため、

 批評学的『エズラ記』『ネヘミヤ記』と

 同じ著者グループによってかかれたものではないかと考えられている。

 歴代誌上:目次  

 1章(アダムからアブラハムまでの系図|

    アブラハムの子孫|エドムの王)

 2章(イスラエルの子ら|ユダの子孫|カレブの子孫|

    エラフメエルの子孫|カレブのほかの子孫)

 3章(ダビデの子孫)

 4章(ユダの子孫 - もう一つのリスト)

 5章(ルベンの子孫|ガドの子孫|ヨルダン川東のマナセの子孫|

    レビの子孫-大祭司の系譜)

 6章(レビの一族|詠唱者|レビ族の居住地)

 7章(イサカルの子孫|ベニヤミンの子孫|ナフタリの子孫|

    マナセの子孫|エフライムの子孫|アシェルの子孫)

 8章(ベニヤミンの子孫 - もう一つのリスト)

 9章(補囚期の後、エルサレムに住んだ者)

 10章(サウルの死)

 11章(ダビデ王の登場~)

 12章(~ダビデ王の登場)

 13章(神の箱を迎えに行く)

 14章(ダビデ王の勢力増大)

 15章(神の箱を迎えに行く)

 16章(神の箱の前で儀式を始める)

 17章(ナタンの預言|ダビデ王の祈り)

 18章(ダビデの戦果|ダビデの重臣たち)

 19章(アンモン、アラムとの戦い~)

 20章(~アンモン、アラムとの戦い)

 21章(ダビデの人口調査~)

 22章(~ダビデの人口調査|神殿造営の準備)

 23章(レビ人の任務)

 24章(祭司の組織|その他のレビ人)

 25章(詠唱者)

 26章(門衛|他のレビ人の任務)

 27章(軍隊の組織|王室財産の管理)

 28章(ダビデによる神殿建築の宣言)

 29章(神殿建築のための寄贈|ダビデの祈り|ソロモン王の即位)


 「出エジプト記・歴代誌上」

 歴代誌


 出エジプト記6章
 歴代誌上5章
 歴代誌上6章

     アブラハム
       │
            ヤコブ
       │
             レビ
       │
            ケハト(コハテ)
       │
           アムラム(妻ヨケベド)
       │
       │
       ├モーセ(妻ツイポラ)
       │
       └アロン(妻エリセバ)
         出エジプト記6-23
   

      モーセ(妻ツイポラ)
       │
       ├エリエゼル Eliezer
       │
       └ゲルショム Gershom

     エリエゼル Eliezer
       │
     レハビヤ(レハビヤフ) Rehabiah
       │
      イシア(イシャワ) Isshiah

 大司祭の系譜

 レビ族の系図(歴代誌では最も注目されている)
 モーセの兄、アロンの系譜

2014年6月28日土曜日

歴代誌によるレビの子孫


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 牧師の書斎

 《古代史ブログ講座》ヘブライ・イスラエルの語義と祝祭

 出典:牧師の書斎

 レビ族は

 歴代誌の中で最も多くの紙面を割いて取り上げられている部族です。

 レビ族の系譜には、大きく分けて、

 祭司の系譜による「特別職」と

 レビ族の三つの系列(ケハテ族、ゲルション族、メラリ族)による

 「専門職」とがあります。

 後者は前者を支えていく役割を担っています。

 祭司だけでは礼拝をすることはできません。

 祭司とレビ人と言われる者たの存在が重要です。

 それゆえ、歴代誌ではレビ人の系譜を丁寧に記しています。


 歴代誌第一6章では「特別職」を担う祭司の系図は

 淡々と名前だけが記されています。

 ただひとつ、ソロモンの神殿で大祭司となった

 アザルヤの名前だけに注釈が記されています。

 なぜそのような注釈がついているのかと言えば、

 彼の祖父も同じ名前だからです。

 この「アザルヤ」という名前は、

 10節のアザルヤから七代目も同じく

 「アザルヤ」の名前を持つ人物が現われているからです

 (つまり、バビロン捕囚で連れて行かれた

  大祭司エホツァダクの祖父のこと)。

 ちなみに、この「アザルヤ」の名前は「主は助けた」の意味です。


 歴代誌では、大祭司、祭司よりもレビ人に注目されています。

 なぜなら、

 彼らはダビデの時代に新しい働きをすることになったからです。

 その働きとは、モーセの幕屋にはなかったもので、

 音楽を伴った賛美をする働きです。

 三つの各部族にはそれぞれ三人の賛美リーダーが立てられています。

 《参考》

 wiki/歴代誌
 歴代誌

2014年6月27日金曜日

(Heb.)ヤハウェ・YHVH(8)・יהבה


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 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 〔サンスクリット語〕

 (Heb.),כהִוֻה,KhVH,khivuh

  言う、述べる、表現する、言明する(アッカド語/アモリ語) 

  Hvä、hū、Ⅱ ho-hū、Ⅲ juhu-、Ⅵ huva-、Ⅳ hvayati(te)

  呼ぶ、召す、呼び掛ける、呪文によって呼び出す、祈願する、祈る

 a-Hvā 呼び掛ける、呪文で呼び出す、祈願する、招く

 hava 〔Hū〕呼び掛ける(RV,)、呼びかけ、祈願

  Ah、〔三人〕āha、āhatuh、āhuh

     話す、~に言ふ、表示する、呼ぶ、宣言する、言明する

  ā-hvaya  名称 (漢訳)喚、叫

  ā-hvayana 名称、名

  ā-hvā   名称、名 

  ā-hvāna  呼びかけること、(神に)祈願すること

     (精霊を)呼び出すこと、召喚(漢訳)呼召、召請      

  ā-hvāyaku 使者、(法廷の)呼出人

  יהבה 

 (Heb.),כהִוֻה,KhVH,khivuh 言う、述べる、表現する、言明する

 (Heb.),הָוֶה,HVVה,hoveh 

  表わす、示す、述べる、指摘する、指示する、呼ぶ

 ◎חֺווח、HVVHの変化

  <三人称・単数・男性・未来>動詞活用

   ※未完了は動作の継続を表わす

 חֺווח
 言明する
 +
 צ
 彼は/それは
 =   
 יֶהָוֶה 
 「そは言明する」

 「そ」其・夫:それ、そのもの(者)

 YHVH、YeHoVeh

 「指示するもの(者)」「召すもの(者)」「呼び掛けるもの(者)」

  <三人称・単数・男性・現在>

 חֺווח
 +
 נ
 =   
 ןֶחֶָֺה 
 「そは言明する」 NHVVH、NeHoVeh

 (Heb.),הַסהֶֻמ,HShM,hashuem 〔(神の)御名〕「聞かせるもの(者)」

 (Heb.),הִסהמִיִַ,HShMYI,hishmiyia 宣言する、発表する、通知(告)する

 (Heb.),סהמִַ,ShMI,shmai "シエマアの祈り"

   שְׁמַע יִשְׂרָאֵל!聞け、イスラエルよ。

 で始まるユダヤ教の真髄を表わす祈り。

 申命記第6章4-8、第11章13-31、民数記第15章37-41


 ◎KhVHの変化 ךהֺח

 <三人称・単数・男性・未来> 
 
 חֺווח
 言明する
 +
 צ
 彼は/それは
 =   
 יֶכהִוֻה 
 「そは言明する」

 yekhivuh

 YKhVH≠YHVH

 「ヤハウエ」とは表記していない。

 しかし同神を表わす。

 揖保〔伊比奉〕:粒(いひぼ)/伊比奉(イヒホウ)

 <三人称・単数・男性・現在>

 (Heb.)חֺווח+נ:ןֶחֶָֺה, NekhiVuh 「そは言明する」  

2014年6月26日木曜日

(Heb.)ヤハウェ・YHVH(7)・יהבה


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 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 《日本》

 ○野久保(のくぼ)埼玉県蓮田市閏戸(小字)野久保

   伊夜彦神社が鎮座

 〔ヤクホ〕(Heb.),יהוה,YeYa, ヤハウェ神

 ○揖保郡(兵庫県)揖保川、揖保町(兵庫県龍野町)

  ※「播磨国風土記」揖保郡

   「和名類聚抄」揖保郡、訓「伊比保」 「伊」:イェ・イャ

   「延喜式」播磨国郡名 揖保(イヒホ) 「揖」原作「指」"いび"

  ※「播磨国風土記」

   ①揖保郡揖保里、「和名類聚抄」の郷名揖保、

    訓「伊比奉」、粒丘/粒山"いひぼ"

   ②神前郡 的部里

    「和名類聚抄」(高山寺本)郷名 的部 訓「以久波」

 ○野首 長崎県北松浦郡小値賀町野崎島野首

  ※野首教会(江戸時代キリスト教徒の殉死)

  野崎「ノザキ」(Heb.),ןצכ,NTsKh, 栄光/光輝

 ○野久保 高知県香美郡物部村

  ①笹小字野久保

  ②神池小字野久保

  ③押谷小字野久保

  ④根木屋小字野久保

  Ⓐ「笹」(Heb.),סהָסהַנ,,shoshan ゆり(笹ゆり三輪神社)

  Ⓑ久保(物部村の大字名)(Heb.),כהִוֻה,,khivuh

2014年6月25日水曜日

(Heb.)ヤハウェ・YHVH(6)・יהבה


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 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 〔シュメル語〕

 ka~bal 会話する、ka~bal 口を開く
      =bala.a(投げる)
 en   主、隊長

   ku-
   くち
  ka:口、bar:hira 開く 
   kou   (日本語)    

    ki-~ág 愛する
        アイ

 en、ka~bal:主・会話する(言葉を交わす)

 en、ka~bar:主・口を開く 「呼び掛ける主」  

 ea[(Heb.),יֶיַ,,yeya]

 an 天、神 a[n]: ※(略)シュメル楔形文字

 AN、KA-bal/bala.a ※(略)シュメル楔形文字

 天神、口-交換する ※(略)シュメル楔形文字
 
 (Heb.),אל,AL,

 (Heb.),ףה,PH,

 (Heb.),באר,BAR, 解説する、注釈する

  ka:口=inim 言葉

    bal:交差する、越える、過ぎ去る

     ※(略)シュメル楔形文字 交換する

    bar:開く、分ける、ku₅r 分ける

    kug/ku:聖な、純な、<名詞に前置詞:聖人を呼ぶ>

    bal:※(略)シュメル楔形文字 仕事の順番、治世(穀物を)投げる

    hē:混ぜる


 〔セム語/アッカド語・アモリ語〕

 ilu、pu- eberu

 神、 口- 交差する

 ilu、gabū

 神、 話す、告げる

  gabū:話す、告げる


  gabū:話す、告げる

  eberu:交差する、追越す

  gibitu:命令、演説

  pū

  bāru:宣言する


 《参考》

 ニコニコ大百科

 概要

 ユダヤ教における唯一神の名を現すヘブライ語「יהוה」の4文字を、

 「י(ユッド)」をY、

 「ה(ヘイ)」をH、

 「ו(ワーウ)」をVとして
 
 ラテンアルファベットに転訳したものである

 (ヘブライ語は右から左に書く)。

 ただし「ו(ワーウ)」は古くは V で転写されることが多かったが、

 近年では古代ヘブライ語では

 VよりWに近い発音をされていたと推測されており、

 国際的にはWと転訳してYHWHと記載される場合の方が多いが、

 日本では古風なYHVHの方が根強い。

 以上の転訳のように、全て子音で成り立っており、

 発音の基本となる母音が含まれていない。
 
 この事からもわかるように、

 「ヤハウェ」という呼称も仮のものであり、

 この名前の本来の正確な読み方は失伝してしまっている。

 ユダヤ教の聖書

 「タナハ(キリスト教でも旧約聖書として

  少しの変更とともに取り入れられている)」に、

 この神について記載されている。

 また、

 ユダヤ教から派生した宗教

 (アブラハムの宗教)であるキリスト教、イスラム教においても、

 その唯一神は教義上ユダヤ教の神と同一とされる。

 よって、

 キリスト教の聖書「新約聖書」、

 イスラム教の聖典「クルアーン」などにおける

 神に関する記述についても、

 この神について述べているとも言える。

 なお、

 この4つの文字は「神聖四文字(テトラグラマトン 、

 ギリシャ語で『四つの文字』の意)」と呼ばれる。

 特にキリスト教においては、

 固有名称としては訳されず、

 「主」として書かれる事が多い。

 近年、本来は神聖視される神や天使の固有名詞を

 安易に使われるケースが増えたと憂慮され、

 バチカンの教皇庁から、

 「ヤハウェ」や「エホバ」といった名指しを避け、

 「主」としての名称を使う(訳す)よう、

 見解・指示が出された。

 そのため、その傾向は今後強くなっていくと思われる。

 読み方

 先述のように、 来の読み方は不明である。

 Yahweh(ヤーウェ、ヤーウェー、ヤーウェイ、

     ヤハウェ、ヤハウェー、ヤハウェイ)、

 Yahveh(ヤーヴェ、ヤーヴェー、ヤーヴェイ、

     ヤハヴェ、ヤハヴェー、ヤハヴェイ)、

 Yehovah(エホバ、イェホバ、エホヴァ、イェホヴァ、

     イェホーヴァ、イェホーヴァー)、

 Jehovah(ジェホバ、ジェホヴァ、ジェホーヴァ)など、

 多彩な表記や読み方をされる。

 「יהוה」は4つの基本となる文字(字母)のみであって、

 見ただけで詳細な発音が判る文字ではない。

 また、

 預言者「モーゼ」が「יהוה」から授かったとして、

 ユダヤ教の聖書中に記載されている「十戒」には、

「主の名をみだりに唱えるなかれ」という戒律があった。

 そのため、

 「יהוה」の名を口に出す要がある際には

 「アドーナーイ(我が主)」や「エローヒーム(神)」

 と読み替える習慣が生じ、

 その結果、

 元々の発音が不明となってしまっている。

 ヘブライ語では、

 特に発音を表記する必要がある場合には

 字母に対して注釈的な発音記号も付けられるのだが、

 現存する最古のヘブライ語聖書完全写本

 (レニングラード写本)においてすら、

 場所によって「יהוה」の発音記号が異なっているのである。

 しかもその発音記号は単に読み替えのために

 「アドーナーイ」「エローヒーム」の

 発音記号を付けているだけであり、

 本来の「יהוה」の発音を示すものではないと考えられる。

 因みにアドナイ(אדני)は

 「א(アレフ)」「ד(ダーレス)」「נ(ヌン)」「י(ユッド)」

 から成り、

 仮にラテンアルファベット転訳するとADNYとなる。

  一方エローヒーム(אלהים、またはאלוהים)は

 「א(アレフ)」「ל(ラーメド)」

 (「ו(ワーウ)」)「ה(ヘイ)」「י(ユッド)」「ם(メーム)」から成り、

 仮にラテンアルファベット転訳するとAL(W)HYMとなる。

 そしてそれらの母音をYHWHに

 あてはめればイェホーワーあるいはイェホーウィー 

 YeHoWaH/YeHoWih 、

 つまりエホバとなるわけだ。

 (ヘブライ文字の Y, W, H 等には

  半母音の他に二重母音・長母音などを表す記号的な用法があり、

  単純にそのままヤ行、ワ行、ハ行等で発音できない場合も多い。

  また無アクセントの短いAは曖昧化しアともエとも表記し得る)。

 現在では

 ヤーウェーと読んでいたのではないかという説が有力であり、

 聖書の他の記述から

 「存在させる(者)」という意味とされている。

 他にはキリスト教プロテスタントの第七日安息日再臨派

 (SDA=Seventh-Day Adventist)が

 別の記述を根拠にイェフーダー(ヤコブ(イスラエル)の子

 ユダのヘブライ語読み)と関連づけて

  Yahuwah(ヤフーワー)と呼んでいる。

2014年6月24日火曜日

(Heb.)ヤハウェ・YHVH(5)・יהבה


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 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 ◎(Heb.),יהוה,ADNY,aadonay アドナイ

      主、主人:主なる神、天地の支配者、主

 (Heb.),הַסהֶֻמ,HShM,hashuem 〔(神)御名〕

       「聞かせるもの」「聞かせること」

 (Heb.),סהַמִַ,ShMI, shamai 

   ○①聞く、聴く ②聞き及ぶ、伝え聞く
 
   ○聞き入れる、承諾する

   ○(言語が)分かる、理解する

 (Heb.),נִסהמִַ,NShMI,nishmai 聞こえる、聞かれる、従う

 (Heb.),הִסמִיִַ,HShMYI,hismiyia

    ○(声・歌を)聞かせる

    ○宣告する、発表する、通知(通告)する

 (Heb.),הָסהמִַ,HShMI,hoshmai 聞かれる、宣言される、伝えられる  

 (Heb.),סהמִילַה,shMYIH,shmiylah 

         ○聞くこと、傾聴 ○聴覚、聴力、音感

 《ユダヤ人危機や殉教の際に叫ぶ聖句(申命記第6章4)》

 (Heb.),סהמִַ,ShMI,shmai シェマアの祈り

    שְׁמַע יִשְׂרָאֵל!聞け、イスラエルよ。で始まるユダヤ教の真髄を

   表わす祈り、

   ヤハウェ神の唯一性と神への愛と奉仕を内容とする

   (申命記第6章13~31、民数記第15章37~41)

 (Heb.),סהַמַר,ShMR,shamar 

  ○守る、見張る、警備する

  ○見守る、保管する、保護する

  ○(法、戒律をを)守る、遵守する

 (Heb.),סהֶמ,ShM,shem 

  ○名、名前、名称

  ○[文法]名詞、代名詞、形容詞の総称

 (Heb.),סַמַכה,SMKh,samakh 喜ぶ、歓喜する、うれしがる

 (Heb.),סִמַֻכה,SMKh,simuakh 喜ばせる、うれしがらせる、楽しませる

 (Heb.),סַמֶכה,SMKh,samekh うれしい、楽しい、愉快な、陽気な 

 (Heb.),!הגסַמֶכה,, (祭日の挨拶)楽しい祭りを

 (Heb.),סמֶכהַה,SMKhH,smekhah 喜び、歓喜、祝賀      

 《参考》

 ◎ヤハウェ関連

 神 

  ユダヤ教=エホヴァ・ヤハウェ・ヤーヴェ・アドナイ

  キリスト教=ゴッド・

  デウス・主・エホヴァ・ヤハウェ・ヤーヴェ・

  アドナイ・エル・シャダイ・エロヒム・

  シャダイ・ツァバト・メタトロン(小YHVH)・

  アクタリエル(神の天使)・・・76ノ通称が存在する

  イスラム教=アラー・アッラー

 ◎ADONAI

  ユダヤ・キリスト・イスラムでの

  唯一神YHVHの名前の一つ。 

  アドンに対してアドナイはその複数形、

  または「我が主」を意味するとされ、

  神と人間の関係を如実に現す名とも解釈される。 

  一般名詞のため、

  現代でも映画“パッション”で耳にできる言葉である。 

  モーセの十戒で

  『神の名前』を直接用いることが禁止されたため、

  「アドナイ」で代用した結果、

  本当の神の名の発音が散逸してしまったという経緯が存在する。

 ◎(Heb.),שְׁמַע יִשְׂרָאֵל,ShMI YSRAL,shamai Yishraael

  !聞け、イスラエルよ


2014年6月23日月曜日

(Heb.)ヤハウェ・YHVH(4)・יהבה


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 《古代史ブログ講座》ヘブライ・イスラエルの語義と祝祭

 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 〔בךא・VVA〕,בַַ,baa, 

   ①来る、到着する ②帰る ③実現する、(出来事が)起る

 (Heb.),הֻוַַ,HVVA,huvaa 連れて来られる

 (Heb.),הֶוִיַ,HVYA,heviya 

   ①持って来る、連れて来る、持ち込む

   ②~の原因となる、もたらす

   ③差し出す;(燔祭を)捧げる

 (Heb.),יַוַָ,YVVA,yavoa (未来三人称単数、彼…)

 (Heb.),יוַֻ,YVVA,yvua 輸入;輸入品

 (Heb.),יוַַֻנ,YVVAN,yvuaan 輸入[貿易]業者

   (Heb.),הָוִיל,HVVYL,hoviyl 

    ①導く、指導する、指揮する

    ②持って来る、輸送する、運搬する

   (Heb.),הֻוַל,HVVL,huval 

    ①導かれる

    ②運ばれる、輸送される、運搬される

   (Heb.),יִבֶַ,YBA,yibea 輸入する

 〔אחב・AHV〕,ַַהַו,AHV,aahav   〔יָהַו〕,YAHV,yohav 

    ①愛する、大事にする

    ②恋する、慕う

    ③好む

   (Heb.),ַַהַוַה,AHVH,aahavah 愛、愛情、情愛、好み、愛好

   (Heb.),ַַהֻב,AHVV,aahub   (Heb.),הֻוַה,AHVVH,aahuvah

     愛されている、最愛の、優しい人、好きな人、恋人

   (Heb.),ָהוֶה,AVHV,ohveh 

     愛する人、恋人、親友、愛好者、ファン

 〔וַֻה・HVH〕hivuah

    (新しいものを) 生み出す、存在させる:構成する

    (Heb.),הָוֶה,HVH,hoveh 〔文法〕現在(時制)   

 〔הַיַה・HYH〕hayah

   ○ある、居る、存在する
 
   ○(状態)~である

   ○(出来事)~が起る

   ○(動詞現在形と共に)~していた

   ○(~に)所属している

 出エジプト記3:14

  エヒイェ・アシェル・エヒイェ 

 אֶהְיֶה אֲשֶׁר אֶהְיֶה 

 「私はある・ところの・私はある」「私は有ってある者」

  ○ I am who I am א-:一人称単数 現在、אֶהְיֶה
 
    「I」 一人称単数 現在 -הְיֶה 

  ○  I will be who I will be

       (Heb.),אֶהְיֶה,הְיֶה, HYHの一人称単数

 《参考》אֶהְיֶה אֲשֶׁר אֶהְיֶה の翻訳についてです。

 新改訳 「わたしは、『わたしはある。』という者である。」

 新共同訳 「わたしはある。わたしはあるという者だ。」

 口語訳 「わたしは有って有る者。」

 岩波訳 「わたしはなる。わたしがなるものだ。

 文語訳 「我は有て在る者なり」

 関根訳 「わたしはあらんとしてある者である。」

 フランシスコ会訳 「わたしはある〔エーイェ〕ものである。」

 新世界訳 「わたしは自分がなるところのものとなる。」

 KJV訳  I am that I am

 NASB訳  I am who I am

 NIV訳 I am who I am

 NKJV訳  I am who I am

 NJB訳  I am he who is

 Moffatt訳  I will be what I am

 LXX訳  εγω ειμι ό ωv

 神ご自身がモーセに語られた

 אֶהְיֶה אֲשֶׁר אֶהְיֶה についての

 妥当と思われる解説を引用したいと思います。

 引用する文献は、

 キリスト教図書出版社の「聖書ヘブライ語」第7号、1988.3発行、

 鈴木祥一郎 「旧約聖書の神」87~88頁です。 

 この出エジプト3:14はまことに不思議なことばです。

 その一つに発音表記のことがあります。

 新聖書註解(いのちのことば社)の

 出エジプト記を担当された西満師は

 「エヘイェ・アシェル・エヘイェ」と発音します。

 後で引用するヘブル語の専門家である鈴木祥一郎師は

 「エヒイェ・アシェル・エヒイェ」と表記されています。

 フランシスコ会訳では3:14について

 かなりの分量の註解が記されていますが、

 それには「エーイェ・アシェル・エーイェ」と表記されています。

 私的には「エフイェ・アシェル・エフイェ」。

 英語表記では、’ehyehとなりますが、

 子音הְの下に「セワ」があり、

 これは音節の終わりを示す記号で発音には関係しないため、

 様々な表記を可能としています。


 旧約聖書中最も多く論じられてきた箇所のひとつです。

 אֶהְיֶה ‘ehyeはהיהカル1人称単数未完了形、

 אֲשֶׁרは関係(代名)詞ですから、語形の問題はありません。

 ところが、この文章が一体何を意味しているのか、

 どう訳すべきなのか、ということになりますと、

 研究者の間でさえ一致した意見はありません。

 動詞הָיָהは「・・である」なのか「・・になる」なのか、

 この未完了形は意志、継続、未来、

 その他、どのように解すべきなのか、

 関係(代名)詞אֲשֶׁרの働きはどうか、

 などの問題は未に未解決である、と言ってもいいでしょう。

 今日までに提出されてきている

 主な翻訳ないし解釈を掲げておきます。

 a. 「わたしは存在するものである」. 

  ヤハウェの存在の絶対性を語ることばと解します

  (七十人訳「エゴー・エイミーー・ホ・オーン」

   εγω ειμι ό ωv)

 b. 「わたしはなろうとするものになる」。

  ヤハウェの絶対的自由意志が語られている、と解します。

 c. 「わたしは『わたしである』である」。

   神の名を問うモーセの問いに直接解答を避けた表現だ、

   と見られます。

 d. 神の名יהוהの語源説明で、

   これが動詞היהの3人称男性単数未完了יִהְיֶהに

    由来することをאֶהְיֶהによって示唆している、

    という解釈。

 この他にも、

 例えば、ヘブライ語動詞היהは単なる「存在」だけではなく、

 「働き」をも示すから、

 ここには「働く神」ヤハウェが明かされているとの解釈(e)、

 このאֶהְיֶהは元来ヒフィル(使役)形であり(「あらしめる」)、

 ここに「創造の神ヤハウェ」を読み取ろうとする意見(f)、

 2節前のאֶהְיֶה עִמָּךְ「わたしはあなたと共にいる」(3:12)と

 同内容の「神とともに」の確約のことばと

 解そうとする意見(g)、などがあります。

 今後研究がどんなに進んでも、

 唯一正しい解釈が決定されることはおそらくないでしょう。

 そこでこれを無理に一つの解釈におし込めず、

 色々な解釈が可能なことを承知しながら、

 אֶהְיֶה אֲשֶׁר אֶהְיֶהを原文のまま心に留めておきましょう。

 そもそも聖書の神とは最後のところで

 人間の理解をこえた存在でしょうから。


 以上のように、鈴木祥一郎氏が「今後研究がどんなに進んでも、

 唯一正しい解釈が決定されることはおそらくないでしょう。」

 と言われるように、

 まさに聖書の神は「聖」であることを思わせられます。

 神ご自身がモーセに語られたאֶהְיֶה אֲשֶׁר אֶהְיֶהの

 動詞「ハーヤー」הָיָה未完了形は、

 ある事柄が継続した状態を表しますので、

 過去、現在、未来のいずれも用いることができます。

 その例として、

 イエス・キリストが「わたしは・・である」

 というエゴー・エイミーは常に永遠性をもった自己啓示です。

 黙示録1:4もそのヒントになります。

 「常にいまし、昔いまし、後に来られる方」

 (Him who is, and who was, and Who is to come) 。

 もう一つ、ヘブル13:8

 「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも同じです。」

 もヒントになります。

 西満師は「神の自存性、独一性、永遠性を表わすのに、

 これほど適切なことばはないであろう」と述べています。

 鍋谷堯爾師は

 「『ハーヤー』の未完了形に注目し、

  私たちの前に置かれて未完了』の領域が神の主権のもとにおかれ、

  契約に忠実な神が、人間の側では、

  予測不可能な将来を引き受けてくださっていることを

  示す神の名であると考えることができます。」

  (「創世記を味わう1」、

 いのちのことば社、173頁)との持論を述べています。

2014年6月22日日曜日

(Heb.)ヤハウェ・YHVH(3)・יהבה


 古代史ブログ講座

 《古代史ブログ講座》ヘブライ・イスラエルの語義と祝祭

 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 (Heb.),הָוִיל,HVVYL,hoviyl/hoviel 

     導く、指導する、指揮する、持って来る、運搬する 

 (Heb.),הֻוַר,HVVR,huvar 導かれる、輸送される

 (Grg.) m-gav 導く、持つ ma-khvs 持つ、 m-gaves 持って来る

     mi-m-gavs 人を導く

 (Ger.) führen 連れて行く、導く、案内する

        ○向っている、導く、通ずる、ある結果に導く

 (Ger.) Führer 先導者、案内者、指導者、指揮者

 (Grk.) ηγεομαι-οũμαι 

     先立つ、先導する、案内する、

     ある人に対してあることの先導者となる

 (Grk.) ηγεμονια

     先導、先導役、指導、統率者の地位、主権、支配

 (Grk.) ηγεμων

     案内者、先導者、軍勢の長、大将、支配者、指導者

     〔hgemai:YHVH〕:hovie-l

 (Eng.) heave 持ち上げる、上がる、持ち上がる、高まる、膨れる

    〔heaven 天〕

 (セム語・アモリ語) abalu もたらす、持ち来る、過去

           ubil,elu 上る、高い、

           ubalu

 (シュメル語) il 運ぶ、上がる、 i 上げる、高める

 〔VHR בהך〕

 (Heb.),הִוהִֶר,HVHYR,hivhier 
 
  ○澄ます、明るくする ○(問題点を)明らかにする、説明する、

 (Heb.),ִוֻה,khVH Kh,(ch)ivuh 言う、述べる、表明する、言明する

 (Heb.),הָוֶה,HVVH,hoveh 表わす、示す

 (Heb.),הָוהַר,HVHR,hovhar 澄み渡る、(問題点が)明らかにされる

 (Heb.),הִתבַהֶר,HTBHR,hitbaher ○澄む、明るくなる、(空が)白む

               ○(問題点が)明らかになる

 〔AVR א ך ך〕

 (Heb.),הִֶַיר,HAYR,heaiyr

            ○照らす、証明する、○明らかにする、説明する

 (Heb.),הַַֻר,HVAR, huaar

            ○照らされる、○説明される、解明される

 (Heb.),ַָר,AVR,aor 

      ○光、明かり、○光明、幸福(喜び)を与えるもの

 (Heb.),ר,AVR,aur 火、炎

 〔BAR בֶֶַאר〕beaer 解説する、注釈する

 (Heb.),בַַָר,BAR,boaar 解説される、注釈される

 (Heb.),הִבֶַר,HTBAR,hibaer

      (解説によって意味が)明確になる、はっきりする

2014年6月21日土曜日

(Heb.)ヤハウェ・YHVH(2)・יהבה


 古代史ブログ講座

 《古代史ブログ講座》ヘブライ・イスラエルの語義と祝祭

 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 (Heb.),נָשַכה ,NVXKh,noxakh 
 (Heb.),הָשִיכהַ,HVXYKh,hoxiykha

 「旧約聖書」

 ○創世記第24章44

  私の主人の של המורה שלי

  息子のために עבור בן

  主が יהוה

  証した העדות

  主が主人の息子のためにお決めになった方

  (主語)主(エホバ)יהוה

 ○創世記27章23

  分からなかった לא ידעתי

  彼は הוא

  しかし彼は彼だと分からなかった。 (主語)イサク

 ○創世記31章32

  見分けよ להבדיל (主語)あなた、<ラバン>

 ○創世記38章25

  誰のものか מי או מה

  どうか בין אם

  確かめよ לוודא

  (主語)印章と杖を持っている者/人

 ○創世記38章26

  それで認めた זיהיתי את זה

  ユダは調べて言った (主語)ユダ

 ※「出エジプト記」での使用はない。

  ◎主(エホバ) יהוה の主語として用いられているのは

   上記の1回のみ

   他3回使用の主語は人であり主(エホバ)ではない。

  ◎יהוהは「述べる」「語る」「呼ぶ」と表記されており、

   יכהの使用を敢えて避けているようにみえる。

   言う לומר 言う   呼ぶ

 「野久保(のくぼ)」埼玉県埼玉県蓮田市閏戸小字野久保(下閏戸)
               蓮田市蓮田小字野久保
               <地名は双方とも(のくぼ)>

  "のくぼ"(Heb.),ןֺשׁךה,NVXKh,

  "ヤク木"(Heb.),שׁךה‏‏‏‏,YXKh,

  伊夜彦神社,יֶיַ,YHVH,yeya ヤハウエ・神

  יהוהはYHVH神(伊夜彦神)のこととすることができる。

 (Heb.),יהוה,YHVH, יהוה の初出は「創世記」第2章4

  主なる神が地と天とを造った。

  主が יהוה

  神 אלוהים

  地と天 ארץ ושמים

  造った נבנה 

 ○創世記第2章5

  (Heb.),,YHVH, 主なる神

      יהוהの複数形

2014年6月20日金曜日

(Heb.)ヤハウェ・YHVH(1)・יהבה


 古代史ブログ講座

 《古代史ブログ講座》ヘブライ・イスラエルの語義と祝祭

 出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦    


 出典:現代ヘブライ語辞典:キリスト聖書塾

 (Sk.) ya ……するまたはであるもの

     Hvā,Hū Ⅱ ho-,hü Ⅲ juhu-, Ⅳ huva- Ⅵ hvayabi-(-te) 

        呼ぶ、召す、呼び掛ける、

    呪文によって、呼び出す、祈願する、祈る

     Ya+Hvā,Hvah=YHVH  「呼び掛けるもの」「召すもの」 

 (Grg.) hkhvia 呼ばれる ξηβοδ , m-khvia と呼ばれる。

      語幹 Khv[kəv] dzaxebs 呼ぶ、

     現在完了(主格、第一人称)呼ばれた (第一人称、現在完了)

 (Grk.) ιαχεω(イェハェヴェ) 

     大声で叫ぶ、高らかに歌う、鳴り響く、嘆く、告げ報せる

     ιαχη 叫び、歓呼の声、(一般に)叫び声 
 
     ιαχημα 叫び声

      ηπνω 大声で叫ぶ、呼ぶ、
         呼び掛ける、話す、喋る。[hpuo]

 (Ger.) eingeben 説き勧める、鼓吹する、暗示する(einreden) 

     Gebelfer 叫び声、(犬など)ほえ声

         Eingeber 暗示者、示唆者、鼓吹者、鼓舞者

     geben 与える、恵む、贈る。

   ◎ある、いる、存在する、施される

     belfern 〔俗〕(犬が)ほえる、がみがみ言う

     Belehrung 教えること、教訓、知識。pl.忠告

     belhren 教化する、教える。

     schreien 叫ぶ、大声を出す、大声で呼ぶ、(鳥獣が)なく。

     Schrein 箱、容器、柩、神社

 (Eng.) give (伝言を)伝える、(言葉を)言う、出す、与える、贈る

 (Heb.) 「叫ぶ」「叫び声」叫ぶ

     צועק ,TsIK,tsaiak 大声で叫ぶ、わめく、呼ぶ

        צועק,ZIK,zaiak, 大声で叫ぶ、(助けを)叫び求める

     叫び声

     לבכות ,TsIKH,tsiiakah 叫び声、大声、(悲痛な)叫び

 「出エジプト記」第三章14

 「わたしは、有って有る者」(日本聖書教会「旧約聖書」1955年改訳)

  (Heb.)

  אהעה    שר    אהעה

  AHYH    AShR    AHYH

  aehyeh    aasher  aehyeh

  エヒイェ アシェル エヒイェ

  私はある ~ところの 私はある

 「私はあるところの 私はある」

 (ミルトス・ヘブライ文化研究所編・ヘブライ語聖書対訳シリーズ)

 〔グルジアGrg.〕

  -atschukheb 与える

  laparakobs 話す

  pasuxobs 答える

  da-rekavs 電話する

  sitqva 言葉

  qephs 吠える

  m-qav 導く、持つ

  -khebs 褒める

  -qoph もたれる

  qviris 大声で

  she-qvirebs 叫ぶ

  shekidhxva 質問

  da-dzaxebs 呼ぶ

  ma-khvs 持つ

  ga-ma-khvs 持出す

  mi-ma-khvs もたらす

  mo-ma-khvs もたらす

  she-ma-khvs 持って来る

  m-qavs 何か持って来る

  mi-m-qavs 人を導く

 ※
  -kheb kə:

  -kob k

  -xob k

  -kab k

  -qav k

  -qoph k

  -xva x

  -xeb x

  -khv kə =(Ger.)

  gehen g =(Eng.)

  give g

 ○18世紀まで使われていた、現在死字体となっている

   Y・?はm・yに似ており、

   現在のmは古代ににおいてYではなかったのか?(クルド語も同じ)

 〔日本語〕

  "よぶ""呼ぶ、喚ぶ"(広辞苑)

   ①対象に向かって大声を立てる

   ②声を掛けて招く

   ③名づける、となえる、称する

   ④招く、召し寄せる、招待 

   ⑤引き寄せる、集める、さそう

  "よば・る"呼ばる

   ①いわれる、称せられる

   ②招かれる、とくに御馳走にあずかる[口語]よば・れる

  "よばわり"〔よばはり〕

   ①よばわること。呼ぶこと。

   ②その名を負わせること。

  よぶ Yobu、YHY YHOVA:YOVA、YHVH YHOVAH:YOVAH

  よば・る Yoba、YHY YHOVA:YOVA、YHVH YHOVAH:YOVAH

  よばわ・り Yobawa、YHY YHOVA:YOVA、YHVH YHOVAH:YOVAH

  よばは・り Yobaha、YHY YHOVA:YOVA、YHVH YHOVAH:YOVAH

   よばはる<関西弁>
  
 〔Maltese〕

  gwānk 叫び、叫び声

  gђjjat 叫ぶ、呼ぶ

  gђajta 叫び声

 〔Baloci〕

  gwank 叫び、叫び声
 
  gap 話、会話

 〔アッシリア語(現代アラム語)〕

  mqawekh 叫ぶ

  maqauwekhe 叫ぶ

  makhbir 伝える:(Grg.)m-khvia ~と呼ばれる

 〔クルド語〕

  hāwar 叫び、大声

  xabar 知らせ、便り、通知、ニュース、情報

  xwā/xuwā 神:YHVH

  xwāja ホージャ・かしら、キリスト教徒やユダヤ教徒の尊称

  xāwar 太陽・東

 (Heb.)לומר,KhVH,Khivuh 言う、述べる、表現する、言明する
           <アッカド語/アモリ語>gibū

  (Heb.)חוות דעת בכתב,KhVT,Duaiakh 意見の表明、意見書

 (Heb.)הבעה,HBIH,habaiah 発言、表現、表明

 (Heb.)הורה,HVVH,hoveh denoting action now going on,表す、示す

      <アッカド語/アモリ語>gabū

    (Eng.)indicate 表す、示す、指摘する、述べる
    (Eng.)indicator 指示する人
    (Eng.)designate (明確に)示す 、指摘する

       ○指図する、命令する

 (Heb.)הורה,HVRH,horah ○示す、指示する
            ○指図する、命令する
            ○教える、教授する。

 (Heb.)הוראה,HVRAH,horaah ○命令、指図
                          ○(単語の)意味、語義

 (Heb.)נוכה,NVXKh,noxakh 確信する、納得する、
                        ~が真実であると解る

 (Heb.)הוכיה,HVXYKh,hoxiykha 確信、納得

     ○真実を明らかにする、証明(立証)する、
     叱る、小言をいう、譴責する
 
 (Lat.)con-vincō,ere,vici,victum

        (まれな使用)確証する、実証する

 (Lat.)vincō,ere,vici,victum 打ち負かす、征服する。
               意見を変えさせる、
               説得力をもって示す、心を動かす、
                 感動させる

 (Eng.)convince ○(人に)確信させる、得心[納得]させる
         ○証明する、…の罪を立証する。
         ○圧倒する、やっつける。

 (Eng.)conviction ○説得(力)、納得、○確信、信念
          ○説得させること、確信をもつこと。

 (Eng.)convincer 確信させる人(事、もの)

 (Fra.)convaincre ○説得する、納得させる、
          ○(過ちなどを)認めさせる、立証する

 (Heb.)נחכה,NVXKh,noxakh 納得した、確信した。 

  (Heb.)נחכה,NVXKh,noxekh 居合わせた、出席した、参加した。

  (Heb.)נכה,NXKh,naxkh 居る、居合わせる、出席する。 

  (Heb.)נוכחות,NVXKhVT,noxkhut 出席、臨席、居合わせること 

        (Eng.)presence

  (Heb.)הועה,HVYH,havayah 存在、実在、現実。

  (Heb.)ועחכה,HVXYKh,hoxiykha 証明する、叱る。

 (Heb.)וחכה,HVXKh,huxakh 証明させる。 

 (Heb.)הוכחה,HVXKhH,hoxakhah 証明、証拠

  (Heb.)וחה,HVKh,huxakh 証明[立証] される。

 (Ger.)bewahrheiten (の)真であることを証する。

  (Ger.)bewährung 確証、証明、検証。

  (Ger.)bewahter 守護者

        H V H