古代史ブログ講座
《古代史ブログ講座》銅鐸の古代名称が判明した
―その用途・機能・金属成分・製造地・発掘状況からの考察―
出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
講師:歴史研究家 黒田 光一
銅鐸の古代名称は伝承されていない(2)
銅鐸:「スサ」「サタ「クテ」
1.須佐:スサ
「和名類聚抄」 出雲国飯石郡 須佐郷
「出雲国風土記」 出雲国飯石郡 須佐郷
「延喜式」神名帳 出雲国飯石郡 須佐神社 「スサノ」
「全国神社名鑑」 須佐神社 島根県簸川郡佐田町宮内
◎「スサ」
阿曇語[シュメル語]
śu-śa 〔壊す-共鳴器〕共鳴器を壊す
但し漢字「須」は śa 〔共鳴器〕として用いられている。
"須坂""須磨" 依って「スサ:śu-śa」の語義は「銅鐸を壊す」となる
※「出雲国風土記」の「須佐郷」にみられる
「大須」「小須」は"大銅鐸""小銅鐸"となる。
2.佐田:サタ ※須佐神社の鎮座する町名
◎「サタ」
阿曇語[シュメル語]
śa-tu₁₀ 〔共鳴器-打つ〕打つ共鳴器(銅鐸)
「須佐田」 śa-śu-tu 〔共鳴器-壊す-打つ〕打って壊す共鳴器(銅鐸)
3.宮内(みやうち):須佐神社の鎮座する佐田のうちの字名
◎宮内:「クダイ」
阿曇語[シュメル語]
gu₃-de₂ 呼ぶ、叫ぶ
久手「クデ」大田市久手 刺鹿神社の鎮座地町名
gu₃-de₂ 呼ぶ、叫ぶ
※共鳴器[銅鐸]を打って、あるいは打ち壊して音をたて(神を)呼ぶ
4.須佐神社 切明神事のお噺[別添]
※銅鐸を打って(打壊すに当たって)の掛け声
須佐神社切明神事
5.須佐之男命:『古事記』における表記
「スサノウ」は大和(だいわ)王朝を創立した
第10代天皇崇神天皇からの勢力、ギリシャ系勢力の主神で、
ギリシャ神話が明かす Zeus 神の別称である。
「スサノウ」ギリシャ語
σθενω〔stheno、形容詞〕力がある、強さがある、権力がある、
支配する
σθενος〔sthenos、名詞〕力、強さ、勇気
σθενοω〔sthenou、動詞〕力をつける、強くする
◎Zeus神の神性を表わしている。
6.素盞鳴「スサノウ」:『日本書紀』における表記
※「須佐之男」は『古事記』を編纂した
太安万侶・稗田阿礼の宗族ギリシャ系の言語から音写したものだが、
『日本書紀』〔『古事記』の後に太安万侶も関係して編まれた〕の
「素盞鳴」は彼等の祖神を日本列島の開闢に係わる古い原初的神性へと
遡及させるため「銅鐸」の祭事と習合させたもの。
因みに須佐之男命が登場する「八俣のオロチ」伝承はギリシャ神話の
「メドゥーサ・ペルセウス」伝承を土着翻案したもの。
◎「素盞鳴」の語義〔大漢和辞典〕
「素」ソ〔集韻〕蘇故切 su⁴ ※この用語は"銅鐸"に当てたもの
「盞」シン〔集韻〕将切 shien¹ つきやぶる、そこなふ
「鳴」ヲウ〔集韻〕 wu¹ 嘆息の声、こえ、なげきいたむ
〔集韻〕鳴、傷也 鳴呼アア 嘆息の声、呼び求める
※語義
「銅鐸を突き破っ(打ち壊して)て声(音)を出させ
(神に)呼び(叫び)求める」
これが漢字3字に込められた語義であり、
ギリシャの神ゼウスを銅鐸の時代人へと遡及させたもの
漢音 su⁴・shien¹ wu¹
7.櫛名田比売・奇稲田姫の語義
櫛・奇「クシ」
阿曇語[シュメル語]
gus 丸太材
名田「ナタ」
nita (支)柱
○「クシナタ」は「丸太材の柱」となる
稲田「イナタ」
i-nita 〔高める-柱〕柱を高める[立てる]
○「クシイナタ」:「丸太材の柱を立てる」
※この名称は同女子が出雲の古族「富族」の者であることを示す。
「富」簸川郡斐川町富、富(とび)神社
「とみ」阿曇語[シュメル語] dum 大工
8.出雲で固有の神格「久那斗[岐]神」
「クナト」
阿曇語[シュメル語]
ku-nita 〔建てる-柱〕柱を建てる
※久那斗神は諏訪大社の祭神「建御名方富神」の祖神で、
諏訪神の祖地が、出雲と『古事記』が説くので、
同じ神とすることができる。
※建御名方富神名は阿曇語[シュメル語]の「クナト」を
サンスクリット語[梵語]に翻訳したものである。
「ミナカタ」は
サンスクリット語 māna-kartṛ 〔建物-働く者〕建設工・建築工<大工>
「建」は「柱を立てる」大工に係わる用語
「富」トミ 阿曇語[シュメル語] dum 大工
○因みに「イズモ[出雲]」は
阿曇語[シュメル語]で eś₃-mah〔家・屋敷-高い(大きい)〕で
「高く大きな神殿」を表わす用語。
出雲大社は高い丸太木材を柱として用いた。
9.足名椎・手名椎:櫛名田比売〔奇稲田姫〕の親神
足名椎「アシナツチ」
阿曇語[シュメル語]
eś-mita-ti〔屋敷-柱-職人〕高柱の神殿を建てる職人
手名椎「テナツチ」
阿曇語[シュメル語]
dag-nita-ti〔屋敷-柱-職人〕高柱の神殿を建てる職人
※両者〔父母神〕の名称は同義
10.足長・手長[足名椎・手名椎の別称]
足長「アシナガ」
阿曇語[シュメル語]
eś-nagar〔屋敷-大工〕屋敷大工
手長「テナガ」
阿曇語[シュメル語]
dag-nagar〔屋敷-大工〕屋敷大工
《参考》
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
本生図と踊子像のある石柱
Tell Arpachiyah (Iraq)
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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