2014年8月20日水曜日

銅鐸の古代名称は伝承されていない(2)

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 古代史ブログ講座

 《古代史ブログ講座》銅鐸の古代名称が判明した

  ―その用途・機能・金属成分・製造地・発掘状況からの考察― 

  出典:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 講師:歴史研究家 黒田 光一

 銅鐸の古代名称は伝承されていない(2)

  銅鐸:「スサ」「サタ「クテ」

 1.須佐:スサ

  「和名類聚抄」 出雲国飯石郡 須佐郷

  「出雲国風土記」 出雲国飯石郡 須佐郷

  「延喜式」神名帳 出雲国飯石郡 須佐神社 「スサノ」 

  「全国神社名鑑」 須佐神社 島根県簸川郡佐田町宮内

  ◎「スサ」 

   阿曇語[シュメル語]

    śu-śa 〔壊す-共鳴器〕共鳴器を壊す

   但し漢字「須」は śa 〔共鳴器〕として用いられている。

   "須坂""須磨" 依って「スサ:śu-śa」の語義は「銅鐸を壊す」となる

  ※「出雲国風土記」の「須佐郷」にみられる

   「大須」「小須」は"大銅鐸""小銅鐸"となる。

 2.佐田:サタ ※須佐神社の鎮座する町名

  ◎「サタ」 

   阿曇語[シュメル語]

    śa-tu₁₀ 〔共鳴器-打つ〕打つ共鳴器(銅鐸)

   「須佐田」 śa-śu-tu 〔共鳴器-壊す-打つ〕打って壊す共鳴器(銅鐸)

 3.宮内(みやうち):須佐神社の鎮座する佐田のうちの字名

  ◎宮内:「クダイ」

   阿曇語[シュメル語]

    gu₃-de₂ 呼ぶ、叫ぶ

   久手「クデ」大田市久手 刺鹿神社の鎮座地町名

    gu₃-de₂ 呼ぶ、叫ぶ

  ※共鳴器[銅鐸]を打って、あるいは打ち壊して音をたて(神を)呼ぶ

 4.須佐神社 切明神事のお噺[別添]

  ※銅鐸を打って(打壊すに当たって)の掛け声

   須佐神社切明神事

 5.須佐之男命:『古事記』における表記

  「スサノウ」は大和(だいわ)王朝を創立した

   第10代天皇崇神天皇からの勢力、ギリシャ系勢力の主神で、

   ギリシャ神話が明かす Zeus 神の別称である。

  「スサノウ」ギリシャ語

   σθενω〔stheno、形容詞〕力がある、強さがある、権力がある、

                 支配する

   σθενος〔sthenos、名詞〕力、強さ、勇気

   σθενοω〔sthenou、動詞〕力をつける、強くする

  ◎Zeus神の神性を表わしている。

 6.素盞鳴「スサノウ」:『日本書紀』における表記

  ※「須佐之男」は『古事記』を編纂した

   太安万侶・稗田阿礼の宗族ギリシャ系の言語から音写したものだが、

   『日本書紀』〔『古事記』の後に太安万侶も関係して編まれた〕の

   「素盞鳴」は彼等の祖神を日本列島の開闢に係わる古い原初的神性へと

   遡及させるため「銅鐸」の祭事と習合させたもの。

   因みに須佐之男命が登場する「八俣のオロチ」伝承はギリシャ神話の

   「メドゥーサ・ペルセウス」伝承を土着翻案したもの。

  ◎「素盞鳴」の語義〔大漢和辞典〕

   「素」ソ〔集韻〕蘇故切 su⁴ ※この用語は"銅鐸"に当てたもの

   「盞」シン〔集韻〕将切 shien¹ つきやぶる、そこなふ

   「鳴」ヲウ〔集韻〕 wu¹ 嘆息の声、こえ、なげきいたむ

       〔集韻〕鳴、傷也 鳴呼アア 嘆息の声、呼び求める

  ※語義
 
   「銅鐸を突き破っ(打ち壊して)て声(音)を出させ

    (神に)呼び(叫び)求める」

   これが漢字3字に込められた語義であり、

   ギリシャの神ゼウスを銅鐸の時代人へと遡及させたもの

   漢音 su⁴・shien¹ wu¹ 

 7.櫛名田比売・奇稲田姫の語義

   櫛・奇「クシ」

    阿曇語[シュメル語]

    gus 丸太材

   名田「ナタ」

    nita (支)柱 

    ○「クシナタ」は「丸太材の柱」となる

   稲田「イナタ」

    i-nita 〔高める-柱〕柱を高める[立てる]

    ○「クシイナタ」:「丸太材の柱を立てる」
    
  ※この名称は同女子が出雲の古族「富族」の者であることを示す。

   「富」簸川郡斐川町富、富(とび)神社

   「とみ」阿曇語[シュメル語] dum 大工

 8.出雲で固有の神格「久那斗[岐]神」

   「クナト」

    阿曇語[シュメル語]

     ku-nita 〔建てる-柱〕柱を建てる

  ※久那斗神は諏訪大社の祭神「建御名方富神」の祖神で、

   諏訪神の祖地が、出雲と『古事記』が説くので、

   同じ神とすることができる。

  ※建御名方富神名は阿曇語[シュメル語]の「クナト」を

   サンスクリット語[梵語]に翻訳したものである。


   「ミナカタ」は

   サンスクリット語 māna-kartṛ 〔建物-働く者〕建設工・建築工<大工>

   「建」は「柱を立てる」大工に係わる用語

   「富」トミ 阿曇語[シュメル語] dum 大工

  ○因みに「イズモ[出雲]」は

   阿曇語[シュメル語]で eś₃-mah〔家・屋敷-高い(大きい)〕で

   「高く大きな神殿」を表わす用語。

   出雲大社は高い丸太木材を柱として用いた。

 9.足名椎・手名椎:櫛名田比売〔奇稲田姫〕の親神

   足名椎「アシナツチ」

    阿曇語[シュメル語] 

      eś-mita-ti〔屋敷-柱-職人〕高柱の神殿を建てる職人

   手名椎「テナツチ」

    阿曇語[シュメル語] 

      dag-nita-ti〔屋敷-柱-職人〕高柱の神殿を建てる職人

  ※両者〔父母神〕の名称は同義

10.足長・手長[足名椎・手名椎の別称] 

   足長「アシナガ」 

    阿曇語[シュメル語]

     eś-nagar〔屋敷-大工〕屋敷大工 

   手長「テナガ」 

    阿曇語[シュメル語]

     dag-nagar〔屋敷-大工〕屋敷大工      
     
《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
 

 
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ 

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