2014年3月10日月曜日

葛城・建内宿禰(5)一言主大神


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 《考古学&古代史の諸問題》 
 《参考:年表・資料》

 出典:歴史学講座「創世」 小嶋秋彦

 葛城・建内宿禰(5)一言主大神

 『古事記』雄略天皇

 又一時、天皇登幸葛城山之時、百官人等、悉給著紅紐之青摺衣服。

 彼時有其自所向之山尾、登山上人。

 既等天皇之鹵 簿、亦其裝束之状、及人衆、相似不傾

 爾天皇望、令問曰、「於茲倭國、除吾亦無王、今誰人如此而行。」

 即答曰之 状亦如天皇之命。

 於是天皇大忿而矢刺、百官人等悉矢刺。爾其人等亦皆矢刺。

 故、天皇亦問曰、

 「然告其名。爾各告名而彈矢。」

 於是答曰、

 「吾先見問。故、吾先爲名告。吾者雖惡事而一言、雖善事而一言、

 言離之神、葛城一言主之大神者也。」

 天皇於是惶畏而白、「恐我大神、有宇都志意美者【自宇下五字以音。】

 不覺白而、大御刀及弓矢始而、脱百官人等所服衣服以拜獻。
 
 爾其一言主大神、手打受其捧物。

 故、天皇之還幸時、其大神滿山末、於長谷山口送奉。
 
 故、是一言主之大神者、彼時所顯也。

 また一時(あるとき)、天皇、(葛城)の山に登り幸しし時に、

 百官(もものつかさ)の人等(ひとたち)、

 悉く紅き紐を著けたる青摺(あおずり)の衣を給いて服(き)たり。

 彼の時に、其の向える山の尾より山の上に登る人有り。

 既に天皇の鹵簿(みゆきのつら)に等しく、

 また其の裝束(よそおい)の状(かたち)、及び人衆(ひとかず)、

 相似て傾かず。

 爾くして天皇、望みて問わしめて曰く、

 「茲(こ)の倭(やまと)の國に吾を除きて王(きみ)無きに、

  今、誰人(たれ)ぞ如此(かく)て行く」。

 即ち答えて曰う状(かたち)また天皇の命(みことのり)の如し。

 ここに天皇、大きに忿(いか)りて矢刺し、

 百官(もものつかさ)人等悉く矢刺(やざ)しき。

 爾くして其の人等もまた皆矢刺しき。

 故、天皇また問いて曰く、

 「然らば其の名を告(の)れ。

  爾くして各(おのおの)名を告(の)りて矢を彈(はな)たん」。

 ここに答えて曰く「吾(あれ)先に問われつ。

 故に、吾、先(ま)ず名告(なのり)爲さん。

 吾は惡事(まがごと)と雖ども一言、善事(よごと)と雖ども

 一言、言(こと)離つ神、葛城の一言主(ひとことぬし)の大神ぞ」。

 天皇ここに惶(おそ)れ畏(かしこ)みて白さく、

 「恐(かしこ)し、我が大神。

  宇都志意美(うつしおみ)に有れば

  【宇より下の五字は音を以ちてす】覺らず」

 と白して、

 大御刀(おおみたち)及び弓矢を始めて

 百官(もものつかさ)の人等の服(け)せる衣服(ころも)を

 脱がしめて以ちて拜(おろが)み獻(たてまつ)りき。

 爾くして其の一言主の大神、手を打ちて其の捧物(ささげもの)を受けき。

 故、天皇の還り幸す時に、

 其の大神、山末(やますえ)に滿ちて長谷の山口(やまぐち)に送り奉りき。

 故、是の一言主の大神は彼の時に顯(あらわ)れたるぞ。

 また天皇、丸邇(わに)の佐都紀(さつき)の臣の女(むすめ)、

 袁杼比賣(をどひめ)に婚(あ)わんとして春日に幸行(いでま)しし時に、

 媛女(おとめ)、道に逢いき。

 即ち幸行すを見て岡の邊に逃げ隱りき。故、御歌を作りき。

 其の歌に曰く、

  袁(を)登(と)賣(め)能(の)

  伊(い)加(か)久(く)流(る)袁(を)加(か)袁(を)

  加(か)那(な)須(す)岐(き)母(も)

  伊(い)本(ほ)知(ち)母(も)賀(が)母(も)

  須(す)岐(き)波(は)奴(ぬ)流(る)母(も)能(の)

   乙女のい隠る岡を金も五百箇もがもき撥ぬるもの

 葛城「カツラギ」

  (Heb.)גֻדִַֻֻה,GDLH,guduiuah 大きいこと、偉大さ、名誉、栄光:ガド族

  (Heb.),GDVL,guador 大きい、偉大な、強い、激しい:ガド族

 一言「ヒトコト」

  (Heb.)הִדהֻד,HDHVD,hidhud こだますること、反響、共鳴

  (Heb.)הִדהֶד,HDHD,hidhed こだまする、反響する、鳴り響く[ヒサイズ:久伊豆]

  (Heb.)הֶד,HD,hed こだま、反響、共鳴

 「宇多岐」

  (Heb.)בִֻתֶֻכ,BTK,buituek 突き刺す、[ותכ,vtk]

 葛城「和名類聚抄」訓"加豆良木"

  吐田(はんだ)葛城襲津彦

 事代「コトシロ」הֶד תסֶלִי,HD TsLYL,hed tseliy [反響-音]:こだま

  〔一言主大神が事代主神と解釈された理由〕

 建内「タケウチ」

  (Heb.)תֻהֻדֶַ,תֻכֻדֶַTHVDH,tuhudae [tukudae]こだま、共鳴

 ※旧約聖書の「主」(神)は神智(事)をモーセ初め土師に対して

  述べ伝える<代(しろ)く曰う>しめる。

  「十戒」に係わる「戒律」は「こだま」とヘブライ語では解釈される。

 ※キリスト教において「神の代(しろ)すところの「福音」>事代=福音

 《Key Word》
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