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古代史ブログ講座
《古代史ブログ講座》古代日本語の成立過程
講師:歴史研究家「金原 政敏」
マレー語と日本語-共通語の実在-
「地図:マレー語圏の拡がり」(加治木原図)
地図を一見して戴いただけでマレー語圏の広大さがおわかり戴けると思う。
これは最近の研究結果によるもので、
これはさらに拡大されても、小さくなることはない。
もっとも言語だけでなく、あらゆる分類というのは、
僅かに標準が変っただけで、
ガラリと揺れ動く不安定なものである。
これが絶対に正しいといえる分類など、この地球上には一つもない。
あくまで。
大体の、おおよその、ほぼといった形容詞が必要なもので、
必ず主観が混入している。
ことに言語の分類は、境界のない地球上を、人為的に区切って、
常に移りかわる人の流れと時の流れを止めて、
仮の基準を作り出したものにすぎない。
マレー語、ポリネシア語、インド語といっでも、
その中には互いに同じ共通語をもっているのであることを、
心にとめておいて戴きたい。
このおおまかに拡げた網の中に入る単語約7万ほどの中から、
古来のものと考えられるもの約1万6千を選び出し、
これを日本語と比較してみた結果、
日本語と直接間接に関連性をもっているものは半数以上の
1万語をこえている。
この共通語辞典は近刊の予定で整理を進めているから、
詳細はそれに譲って、
本書進行上必要なものだけを抜粋して御覧にいれ、
さらに巻末の抄辞典で補なうことにしてある。
この言語はその地域の広さから、すぐ察しがつくように、
150から200種におよぶ方言含んでいる。
しかし、
いま読者が求めているものは分類でも、語学でも会話の習得でもなく、
日鮮語との関連を手短かに検討するという一点だけであるから、
間接的で面倒なものは一切抜きにして、
一見してわかる形で、カタカナ表記にする。
これは以後の各語に対しても同様で以後は一々ことわらないから
御注意戴きたい。
『日本マレー共通語の一例』
「マレー語」=「日本語」の順 ()内はマレー語の意味
アイ=あい(ハイ=そうです)。
アラン=有らぬ(意味や値打のない)。
アラス=在らす(居られる)。
アレヘ=あれへ(位置、方向を変える)。
アレク=歩く(往来する)。
アッライ=粗い(大きい)。
アルウン=荒海=鹿児島弁のアラウンに一番近い(怒涛)。
アマツ=天津(最上。その上に)。
アングット=あげた=嘔吐した(悪酔)。
アングット=あがった=ぼんやりした(恍惚状態)。
アル=荒る(騒乱)。
アサ=麻(麻)。
バチル(下痢)バチソ(悪臭)=ばっちい=汚い。
バユィ=ぼ-や(赤ん坊)。
バンガイ=番外(放棄)。
べチャク=べちゃつく(泥だらけの)。
ベラバット=ベラは「木竹片、枝」のバットは「木刀」の共に鹿児島弁(木刀)。
ブラレイ、ブライ=ぶらりハ象の鼻)。
ブルグガク=ぶるぶるがくがく(震えてがくがくする)。
プロレー=ぼろい(儲け)。
ブルスツル=振り捨つる(不和になる)。
ボンコク=ぶかくこう(不恰好)。
チュカル=ちから(カ)。
チュカム=つかむ(つかむ、つまむ)。
チュビト=つめった。ちょびっと(つまむ)。
チュラカ=つらか<鹿児島弁>(辛い)。
チェモク=せめぐ(争う)。
チョーリン=チドリ(千鳥)。
チョラン=チョロまかす(ごまかす)。
チョテク=ちよっと(少し)。
チュチョク=つつく(つつく)。
チュケ=つけ(年貢、代金、税金)。
ダイウスカン=だいすかん(嫌いと罵る)。
ダマイ=ダマイやん<鹿児島弁で「黙れ」>(静かに)。
ダゥムパン=談判(誇大にいう)。
ヅカット=直か(近く)。
ディ=……で(……で)。
ディアム=ダマれ(黙れ)。
ジンキス=ジンキ<鹿児島弁>(悋気・嫉妬)。
ドオ=どおぞ(何卒)。
ドオ?=どお?・(如何?)。
ヅリャ=つら(面)。
ヅルヤナ=ずるいやナ(ずるい。悪い)。
エエッ=ええッ!(驚きの声)。
エジット=(いじった)。
エロク=えらく(大変、素敵)。
ウンチェ=おぬし(御主)。
ヒナ=お雛様(女性、娘)。
ガダ=カタ(抵当)。
ガラ=カラ<=ソラ=空>(空、空間)。
ガマン=我慢(我慢できない)。
ガムガム=がみがみ又はかんかん(怒る)。
ガンタ=がんたれ<鹿児島弁>がしんたれ<河内弁>(駄目な)。
ガラ=からい(塩からい)。
ガリング=かり-こ<鹿児島弁>(背負い籠=担ぐ籠)。
グラフ=くらう(暗う)。
クロー=苦労(苦労、ため息をつく)。
グムビラ=がんばれ(頑張れ、鼓舞する)。
ゲンガム=拳骨(げんこつ)。
ギレク=キリ(錐)。
ハマギガス=ホラ貝<ギガスはラテン語で大きい=ホラ貝の学名>(浜の大貝)。
ハラウ=払う(追い払う)。
ハンバ=飯場(労働者)。
ハムパス=半端もの(屑。かす)。
ハン=おはん<鹿児島弁>(あなた)。
ハンツ=はんつ<大阪弁>(できそこない)。
ヒマツ=しまつ(節約)。
ヘングス=鼻糞(鼻糞)。
ヒナ=ひな(鄙、卑賎)。
イコー=行こう(行こう)。
イコマイ=行こまい<和歌山弁>(行こう)。
イクッ=行くっ(ついて行く)。
イノー=いのう<関西弁>(帰ろう)。
ケーレ=け-れ<関東その他>(帰れ)。
イサク=いさちる<日本古語、3~10世紀>(泣く)。
イサ=いさよい(夕方)。
ジャガラン=よからぬ(不良)。
ジャライ=矢来(竹垣の一種、竹やらい)。
ジャハッ=邪悪(邪悪)。
ジャレ=やる(有能な)。
ジャラフ=さらう(掠う)。
ジャッ=去ッ<鹿児島弁>(去る)。
ジャチ=じゃち<鹿児島弁>(本当だそうだ)。
ズバー=ずばー<鹿児島弁>(沢山)。
ジェジェー=じ上じエに(徐々に)。
ジェロー=じろっと(にらむ。鋭く見る)。
ジュレー=つれ-<関東弁>(辛い)。
ジジャク=自若(態度が不変)。
ジュガ=じやが(だが)。
ジュジョー=じゅじょ<鹿児島弁>(かなり、相当長く、手軽でない)。
《参考》
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
本生図と踊子像のある石柱
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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