2014年7月31日木曜日

マレー語と日本語-共通語の実在-


 浦和レッズレディース
 古代史ブログ講座

 《古代史ブログ講座》古代日本語の成立過程

  講師:歴史研究家「金原 政敏」

 マレー語と日本語-共通語の実在-

  「地図:マレー語圏の拡がり」(加治木原図)

 地図を一見して戴いただけでマレー語圏の広大さがおわかり戴けると思う。

 これは最近の研究結果によるもので、

 これはさらに拡大されても、小さくなることはない。

 もっとも言語だけでなく、あらゆる分類というのは、

 僅かに標準が変っただけで、

 ガラリと揺れ動く不安定なものである。

 これが絶対に正しいといえる分類など、この地球上には一つもない。

 あくまで。

 大体の、おおよその、ほぼといった形容詞が必要なもので、

 必ず主観が混入している。

 ことに言語の分類は、境界のない地球上を、人為的に区切って、
 
 常に移りかわる人の流れと時の流れを止めて、

 仮の基準を作り出したものにすぎない。

 マレー語、ポリネシア語、インド語といっでも、

 その中には互いに同じ共通語をもっているのであることを、

 心にとめておいて戴きたい。

 このおおまかに拡げた網の中に入る単語約7万ほどの中から、

 古来のものと考えられるもの約1万6千を選び出し、

 これを日本語と比較してみた結果、

 日本語と直接間接に関連性をもっているものは半数以上の

 1万語をこえている。

 この共通語辞典は近刊の予定で整理を進めているから、

 詳細はそれに譲って、

 本書進行上必要なものだけを抜粋して御覧にいれ、

 さらに巻末の抄辞典で補なうことにしてある。

 この言語はその地域の広さから、すぐ察しがつくように、

 150から200種におよぶ方言含んでいる。

 しかし、

 いま読者が求めているものは分類でも、語学でも会話の習得でもなく、

 日鮮語との関連を手短かに検討するという一点だけであるから、

 間接的で面倒なものは一切抜きにして、

 一見してわかる形で、カタカナ表記にする。

 これは以後の各語に対しても同様で以後は一々ことわらないから

 御注意戴きたい。

 『日本マレー共通語の一例』

 「マレー語」=「日本語」の順 ()内はマレー語の意味

 アイ=あい(ハイ=そうです)。

 アラン=有らぬ(意味や値打のない)。

 アラス=在らす(居られる)。

 アレヘ=あれへ(位置、方向を変える)。

 アレク=歩く(往来する)。

 アッライ=粗い(大きい)。

 アルウン=荒海=鹿児島弁のアラウンに一番近い(怒涛)。

 アマツ=天津(最上。その上に)。

 アングット=あげた=嘔吐した(悪酔)。

 アングット=あがった=ぼんやりした(恍惚状態)。

 アル=荒る(騒乱)。

 アサ=麻(麻)。

 バチル(下痢)バチソ(悪臭)=ばっちい=汚い。

 バユィ=ぼ-や(赤ん坊)。

 バンガイ=番外(放棄)。

 べチャク=べちゃつく(泥だらけの)。

 ベラバット=ベラは「木竹片、枝」のバットは「木刀」の共に鹿児島弁(木刀)。

 ブラレイ、ブライ=ぶらりハ象の鼻)。

 ブルグガク=ぶるぶるがくがく(震えてがくがくする)。

 プロレー=ぼろい(儲け)。

 ブルスツル=振り捨つる(不和になる)。

 ボンコク=ぶかくこう(不恰好)。

 チュカル=ちから(カ)。

 チュカム=つかむ(つかむ、つまむ)。

 チュビト=つめった。ちょびっと(つまむ)。

 チュラカ=つらか<鹿児島弁>(辛い)。

 チェモク=せめぐ(争う)。

 チョーリン=チドリ(千鳥)。

 チョラン=チョロまかす(ごまかす)。

 チョテク=ちよっと(少し)。

 チュチョク=つつく(つつく)。

 チュケ=つけ(年貢、代金、税金)。
 
 ダイウスカン=だいすかん(嫌いと罵る)。

 ダマイ=ダマイやん<鹿児島弁で「黙れ」>(静かに)。

 ダゥムパン=談判(誇大にいう)。

 ヅカット=直か(近く)。

 ディ=……で(……で)。

 ディアム=ダマれ(黙れ)。

 ジンキス=ジンキ<鹿児島弁>(悋気・嫉妬)。

 ドオ=どおぞ(何卒)。

 ドオ?=どお?・(如何?)。

 ヅリャ=つら(面)。

 ヅルヤナ=ずるいやナ(ずるい。悪い)。

 エエッ=ええッ!(驚きの声)。

 エジット=(いじった)。

 エロク=えらく(大変、素敵)。

 ウンチェ=おぬし(御主)。

 ヒナ=お雛様(女性、娘)。

 ガダ=カタ(抵当)。

 ガラ=カラ<=ソラ=空>(空、空間)。

 ガマン=我慢(我慢できない)。

 ガムガム=がみがみ又はかんかん(怒る)。

 ガンタ=がんたれ<鹿児島弁>がしんたれ<河内弁>(駄目な)。

 ガラ=からい(塩からい)。

 ガリング=かり-こ<鹿児島弁>(背負い籠=担ぐ籠)。

 グラフ=くらう(暗う)。

 クロー=苦労(苦労、ため息をつく)。

 グムビラ=がんばれ(頑張れ、鼓舞する)。

 ゲンガム=拳骨(げんこつ)。

 ギレク=キリ(錐)。

 ハマギガス=ホラ貝<ギガスはラテン語で大きい=ホラ貝の学名>(浜の大貝)。

 ハラウ=払う(追い払う)。

 ハンバ=飯場(労働者)。

 ハムパス=半端もの(屑。かす)。

 ハン=おはん<鹿児島弁>(あなた)。

 ハンツ=はんつ<大阪弁>(できそこない)。

 ヒマツ=しまつ(節約)。

 ヘングス=鼻糞(鼻糞)。

 ヒナ=ひな(鄙、卑賎)。

 イコー=行こう(行こう)。

 イコマイ=行こまい<和歌山弁>(行こう)。

 イクッ=行くっ(ついて行く)。

 イノー=いのう<関西弁>(帰ろう)。

 ケーレ=け-れ<関東その他>(帰れ)。

 イサク=いさちる<日本古語、3~10世紀>(泣く)。

 イサ=いさよい(夕方)。

 ジャガラン=よからぬ(不良)。

 ジャライ=矢来(竹垣の一種、竹やらい)。

 ジャハッ=邪悪(邪悪)。

 ジャレ=やる(有能な)。

 ジャラフ=さらう(掠う)。

 ジャッ=去ッ<鹿児島弁>(去る)。

 ジャチ=じゃち<鹿児島弁>(本当だそうだ)。

 ズバー=ずばー<鹿児島弁>(沢山)。

 ジェジェー=じ上じエに(徐々に)。

 ジェロー=じろっと(にらむ。鋭く見る)。

 ジュレー=つれ-<関東弁>(辛い)。

 ジジャク=自若(態度が不変)。

 ジュガ=じやが(だが)。

 ジュジョー=じゅじょ<鹿児島弁>(かなり、相当長く、手軽でない)。

 《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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