2015年8月26日水曜日

石船・物部・「神の僕」


 出典:歴史学講座『創世』:歴史研究家「小嶋 秋彦」

 石船・物部・「神の僕」

 6.島根(1)石見国

 ④物部神社「延喜式」神名帳 石見国安濃郡 

       物部神社「モノノヘノ」

  「全国神社名鑑」物部(もののべ)神社[石見一宮]

   大田市川合町川合 祭神:宇摩志麻遅命(可笑真手命)

   由緒 祭神の宇摩志麻遅命は物部氏の始祖であり、

      神武天皇が大倭に遷都の時、大功を表して

      樫原朝廷を守護された神である。

      天皇はその功を賞して師霊神剣(石上神宮奉斎)を下賜され、

      祭神もまた天祖より拝承する10種の神宝を奉献した。

  石上:いそのかみ神宮「全国神社名鑑」 奈良県天理市布留町

   「延喜式」神名帳 大和国山邊郡石上坐布留御魂神社

     「右側には訓なし、左側にイソノカムノ」 

  ※「石上」の呼称について神名帳が右側に訓を

   加えていないことは重要で、現在一般化している

   「いそのかみ」とは別の呼称があり、

   それがどうも本当らしいが了解し難いので

   空白としたと解釈できる。

  ※その理由により解釈される呼称は

   「イシノヘ」あるいは「イソノヘ」である。

   「~上」を「ノヘ」というという呼称は神名帳において

   「井上:イノヘ」、他に「山上」を「ヤマノヘ」としており、

   「~ノヘ」とすることはあり得た。

  ※つまり、石見の物部神社の「部」に係わり「物ノヘ」とするのに同じ。

  ※さらに「物:もの」は「ブツ」であり

   BT〔batu〕で「石」あるいは「岩」を表し、

   「ノヘ」はNHESの音写で ναυς〔παυς船〕の

   複数形に依拠し、〔船〕の語義である。

   よって[イソノヘ]、物部[モノノヘ]は「石船」となる。

   九州鹿児島県阿久根市折口の

   「石船神社」「鍋石神社」の事情と同じである。

  ◎因みに石上神宮(奈良県天理市)の

   祭神名「布都」は本来「物」と同じで「石」の語義。

   加えて一方の祭神名布都斯「フツシ」はBTS[batas]で
   
   「法律、法」で原初的に「石に刻まれた律法」、

   つまり、

   モーセによって石板に刻まれた「十戒」・律法を指している。

  野田[物部神社近くの字名]「ノタ」הגה、舵取り


 ⑤比良神社「大田市久利町行恒」 祭神:少彦名命

   比良「ヒラ」(Heb.),הִלַה,HLH,hilah 光輪、後光

  『古事記』少名毘古那神 

   海を光して依り来る神ありき

  「旧約聖書」イザヤ書第49章6

   わたしはあなたを国々の光として、

    わたしの救いを地の果てまでもたらす者とする。

  『日本書紀』少彦名命
  
   するとそのとき、神々しい光が海を照らし、

    やがてその中から忽然と浮かび上がってくる神がある

  久利〔町名〕「クリ」(Heb.),כֻרַנ,KRN,kuran 光る、光を放つ、輝く 
 
   ※(Heb.),כֶרִיַה,KRYIH,keriyah 引き裂くこと、割ること

     これは「出エジプト記」でモーセが海を割いた事件に使われる用語

  少彦名「スクナ・ヒコナ」

   (Heb.),סהֶכִיהַ־הִכֶנַה,KYN-HKNH,shekiyha-hikenah〔神の臨在、伝授する者〕

    "神の臨在を伝授する者">神の僕:「モーセ」をいう。

  大田「おうだ」:邑陀郷〔和名類聚抄、石見国安濃郡〕「ユウダ」

   (Heb.),ִֶֶֻד,IVD,ieued "神の僕"として使われる用語、下僕、召使い

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