『ひねもす至福の時』
『誕生日の花と花ことば』
『明星院・広島県歴史&地名他』
『Yahoo!天気・災害』
『My ブログ』
《考古学&古代史の諸問題》
《参考:年表・資料》
Matのジオログ
さいたま朝日WEB
『日本創世紀』:倭人の来歴と邪馬台国の時代小嶋秋彦
※出典:『日本創世記』著者「小嶋秋彦」:26~28頁
倭人と東夷の原像
―和人〔倭人〕はシナ大陸を最初に開化させた―
「和氏」及び「羲氏」
ここでは前記した「彝族」「哈尼族」の古代を考察する。
ここで確認しておきたい重要な点は
「彝語」あるいは「哈尼語」の語圏は漢語系とは
全く異なった発祥と展開を経てきたということである。
「哈尼族」は実は書経「禹貢」の「梁州」に
「和夷底績」と記述される「和夷」の後裔である。
因みに「梁州」とは四川省の四川盆地地方である。
書経は孔子が纏めたいわれるくらいだから
紀元前5世紀以前のシナにおける書物で、
そのうちの「禹貢」はシナにおける「山海経」より古い
最初の地理書で揚子江・黄河流域を九つの州に分け、
夏王朝の開祖「禹」がその各地を治めたという内容になっている。
新釈漢文大系の「書経」はその通釈で
「和夷の住む地が遂に治まった」といっており、
「和夷」とはそういう人々がいたと解釈している。
しかもその住む地が梁州、つまり四川盆地だといっている。
「哈尼族簡志」では
「漢文史籍中の歴史名称は和夷、和蛮、和泥、禾泥、和泥、俄泥、
阿泥、哈尼~有り」といっており、
彼等の祖族が「和夷」であるとしている「尼」「泥」は
哈尼語、彝語で「人」を表わし、当該族は「和人」となる。
この「和人」について書経「堯典」に興味ある記述がある。
第二節に「堯四岳を任命し暦を作る」に依る(新釈漢文大系)
乃ち羲和に欽んで昊天に若って、日月星辰を暦象し、
敬んで民の時を授へんことを命ず。
分けて羲仲に嵎夷に宅を命じて曰く、
「晹谷に出日を寅賓し、東作を平秩せよ。
日は中にして星を鳥にて、以って仲春を殷せ。
厥の民は折れ、鳥獣は孳尾せん」と。
申ねて羲叔に南交に宅子を命じて〔曰く〕、
「南訛を平秩せよ。日は永く星は火にて、以って仲夏を正せ。
厥の民は因し、鳥獣は希革せん」と。
分けて和仲に西に宅子を命じて曰く、
「味谷に納日を寅餞し、西成を平釈せよ。
宵は中にして星は虚にて、以って仲秋を殷せ。
厥の民は夷り、鳥獣は毛せん」と。
申ねて和叔に朔方に宅子を命じて曰く、
「朔易を平在せよ。日は短く星は昴にて、以って仲冬を正せ。
厥の民は隩し、鳥獣は氄毛せん」と。
帝曰く
「咨、汝羲および和、朞は三百有六旬有六日にし、
閏月を以って、四時を定めて、歲を成せ」。
※出典:『尚書』虞書・堯典 第一
乃命羲和,欽若昊天,歷象日月星辰,敬授人時。
分命羲仲,宅嵎夷,曰暘谷。寅賓出日,平秩東作。
日中,星鳥,以殷仲春。
厥民析,鳥獸孳尾。
申命羲叔,宅南交。
平秩南訛,敬致。
日永,星火,以正仲夏。
厥民因,鳥獸希革。
分命和仲,宅西,曰昧谷。
寅餞納日,平秩西成。
宵中,星虛,以殷仲秋。
厥民夷,鳥獸毛毨。
申命和叔,宅朔方,曰幽都。
平在朔易。
日短,星昴,以正仲冬。
厥民隩,鳥獸氄毛。
帝曰:
「咨!汝羲暨和。
朞三百有六旬有六日,以閏月定四時,成歲。
允釐百工,庶績咸熙。」
羲氏と和氏に、暦と季節を調査させた。
羲仲は東で、春の発生を調べた。
羲叔は南で、夏の生長を調べた。
和中は西で、秋の成熟を調べた。
和叔は北で、冬の蓄積を調べた。
それぞれの季節で、すべきことを定めた。
帝堯はいう。
「羲氏と和氏の兄弟たちよ。
1年を366日として、閏月でズレを補正せよ。
1年の行事を定めよ」と。
暦と行事が整備された。※
当記述にある羲和とは「羲氏」と「和氏」である。
つまり黄帝から第5代の「帝堯」が
羲氏と和氏の両族に命じて東西南北に彼等を配置し、
「暦」つまり「歳」ごとの人々の生活様式を
整えさせたというのである。
ここに登場する「和氏」は「和人」にして「哈尼族」の祖先であろう。
まさに「和人」及び「羲人」が
シナ大陸を最初に開化させてとの趣旨である。
「和」字の語義をみると同字の「咊」で「こゑを合わせる」が由来であり、
歌をコーラスで奏する際の声が合う、
調えられている様子をいう。
さて、「羲氏」であるが、これは「彝族」の別称である。
同族の呼称を「彝語簡志」は〔no-su〕という。
この表音はすでに述べた通り「石・目」の合成で「瞳」を表わす。
つまり彝族は「目族」なのである。
「彝羲」と合成すると、これまた IGI で「目」の意義である。
シナの古来からの姓名を一字で表わす慣習から
「イ」「キ」と分けられたと考えられる。
「目族」はまた前述のように「姫氏」でもある。
《参考》
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
本生図と踊子像のある石柱
Tell Arpachiyah (Iraq)
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
0 件のコメント:
コメントを投稿