2013年12月5日木曜日
洩矢・有賀・県・御頭とアラハバキ[荒吐]・大宮-3:御室神事の次第-3
諏訪大社
諏訪大社
『武蔵一宮:氷川神社』
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武蔵一宮:氷川神社・境内案内
洩矢・有賀・県・御頭とアラハバキ[荒吐]・大宮-3
出典:竜神信仰―諏訪神のルーツをさぐる:98頁~107頁
論創社:大庭裕輔
御室神事の次第-3
《用語》
御躰、御正躰、御身躰=蛇形を指している。
『絵詞』では二十二日と二十九日に御躰を入れ奉るとある。
御躰は小蛇で、御正躰と御身躰は御房、つまり大蛇形と推察される。
大県(おおあがた)、内県、外県(とあがた)=諏訪上社祭政圏を三つに分けて
神社に奉納する分担を決めていた。
御房(みふさ)=大型の蛇形で長さが十七メートルもあり、
上社に一の御柱と同じであることが暗示的である。
主体が茅、藁で、麻、紙などで装飾されていた。
これを村人が御室に搬入するようすは、
今日の御柱のにぎわいを連想させるものがある。
萩組=御室の中には萩で作られた祠が置かれていた。
御笹=「御ささ御左口」と『旧記』にあり、
笹を依代として御左口神を降ろしたことが推察される。
『古事記』や『古語拾遺』などでも、
アメノウズメは笹を束ねた彩り物を持って岩戸の前で舞っている。
御左口神=ミシャグチ神については、概ね三系統があるが、
ここでは御室神事の御左口神にしぼって述べてみたい。
この神は守矢神長家の一子相伝として伝わる神であって、
御室の祭事において最も重用された神であった。
そしてやはり守矢家に相続されている六連の鉄鐸とも
縁由があることもまちがいない。
二十番の舞=二十五日と三月寅の日、
すなわち、御房を搬入した日と搬出した日に、
この田楽風の演目をしていることが興味深い。
また、三月寅の日には祭具として、"竜頭二十"を用いている点も注目される。
又折=御房の添え物として置かれた蛇形と推定される。長さ八メートル。
ハンノキ=榛の木であり、大きな斑があることから、蛇を連想させる。
かまの神=配膳をする前などに、かま(かまど)の神の祭事をする習慣があった。
翌日、蔦で飾った膳を配する関係があったからと思う。
年の實=稲の實のことである。
稲籾を御室に入れることによってタマフユを祈念したもの。
単に豊作を祈願したものではなく、人間の生命の更新をも祈願した。
蔦で飾る=ツタで飾った膳には、何か呪術的な意図が含まれていた。
ツタ・カズラなどの植物には特別な生命力があると信じていたようである。
記紀や古語拾遺の天岩屋神話でも
アメノウズメは髪や体にこれらの植物を着装している。
「えいさら 新玉 えいさら」といって綱引きをする=
綱引きの綱は蛇の象徴のように考えられているが、
この場合は稲籾に魂をこめて豊作を祈願するための
神前での"わざおぎ"と思われる。
「新玉」という言葉に注目すべきであり、諏訪上社の境内外摂社に
"新(荒)玉社"があり、新年の蛙狩神事などに詣でる重要な存在であった。
神使=「おこうさま」とも「こうのと」とも読まれる。
御室で守矢神長から御左口神を降ろされることによって神がかりした大祝は、
ご託宣によって、三月酉の日に行われる大御立座神事の(御頭祭)の役割分担、
特に大祝の代理としての"神使"を決定して、各地の湛場におもむかせ、
誓約(うけい)の鈴を振ることによって、
その氏人たちの豊作祈願、無病息災などの求めに応じたのであった。
大鈴=鉄鐸、サナギの鈴、あるいは誓約の鈴とも言われるが、なお疑義がある。
御杖=伊藤冨男は、三河、南信濃、北遠州の神楽に展開される花杖から類推して、
「杖を突き立てて祭を行うことにより、田の神を迎えることができ、
同時に邪悪なものを退散させ、穀作が豊かになることに由来する……」
などと述べる。
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